赤ちゃんの運動発達(生後4ヶ月)

生後4ヶ月

生後4ヶ月の赤ちゃんの姿勢

赤ちゃんの運動機能の発達は、ある姿勢をとらせた場合に標準的な体勢や動きを見せるかどうかで確認することができます。

生後4ヶ月頃の赤ちゃんの運動機能については、4ヶ月健診(地域によっては3ヶ月健診)で確認されます。

4ヶ月健診では、医師が赤ちゃんに以下の姿勢をとらせて運動機能を確認します。

  • 背臥位(仰向け)
  • 腹臥位(うつ伏せ)
  • 座位(お座り)
  • 立位(立つ)

背臥位(仰向け)

仰向けは、乳児期の赤ちゃんの基本姿勢です。

手で身体をあちこち触れる

赤ちゃんは、生後2ヶ月頃から指しゃぶりを始め、生後3ヶ月頃から両手を触れ合わせる遊びを覚えます。

そして、生後4ヶ月頃には、口や手以外の身体の部位を触るようになります。

また、両足を曲げた状態でしっかり持ち上げられるようになり、両手で両膝を触る動きもできるようになっていきます。

ハンドリーガード、手と口の協応

ハンドリガードとは、赤ちゃんが自分の手を顔の前に持ってきて見つめる行動です。

また、手や手に持った物を口に入れるのに合わせて口をモグモグ動かすなど、口と手の協応も見られるようになります。

左右非対称な動きとバランス

片方の手を口に入れ、もう片方の手を前に伸ばすなど、手足を左右非対称に動かすことができるようになります。

生後1ヶ月頃まで見られた非対称性緊張性頸反射とは異なり、赤ちゃんが自分の意思で左右非対称の動きを行うようになるのです。

また左右非対称な動きによって重心が移動すると、手足を動かしてバランスを保とうとします。

MEMO
非対称性緊張性頸反射:仰向けまたはうつ伏せに寝た赤ちゃんの顔を左右いずれかに向けると、顔を向けた側の手足が伸び、反対側の手足が内側に曲がる原始反射

身体を横に向けることができる

生後4ヶ月頃になると、身体を横に向けられるようになります。

生後3ヶ月頃までは仰向けのままで、顔を左右に向けたり、両手両足を動かしたりするのが精一杯でしたが、生後4ヶ月頃には身体を左右に動かすことを覚えます。

片方の足で床を押し、身体を反り返らせるようにして、床を押した足とは反対側に身体を向ける動きを見せるのも生後4ヶ月頃からです。

偶然、寝返りすることもある

身体を横に向ける動きを繰り返すうちに、勢い余ってひっくり返り、うつ伏せになることがあります。

初めて自力で行う寝返りです。

生後4ヶ月頃の寝返りは、通常の寝返りと比較するとぎこちなく、非対称性緊張性頸反射などの影響を受けて、寝返りした側の腕が身体の下敷きになることが多いものです。

また、寝返りでうつ伏せになった状態から元に戻ることができず、窒息のリスクも高くなります。

赤ちゃんが偶然でも寝返りを始めたら、知らないうちに寝返りしないようにする工夫が必要になります。

腹臥位(うつ伏せ)

生後4ヶ月の赤ちゃんは、首すわりが完成し、頭を持ち上げたり、頭を左右に動かして周囲を見ることができるようになります。

上半身を両腕と両肘で支える

生後3ヶ月頃は、両肘とお腹の3点で上半身を支えていました。

生後4ヶ月頃になると、首周りや腕の筋肉の発達により、両手を床につけて両腕を伸ばし、上半身を起こすことができます。

頭をしっかり持ち上げて、広い範囲を見渡せる

両腕を伸ばして上半身を持ち上げた状態で頭を持ち上げ、その状態を維持できるようになります。

また、頭を持ち上げた状態で顔を左右に向けて、周囲を見渡すこともできます。

それにより、追視の範囲も一気に広がり、周囲の人や物に対する関心も高まっていきます。

MEMO
追視:動く対象を目で追うこと

重心を移動させる

この時期には、興味のある物に近づこうとする動きも増えていきます。

腕や肩、身体の筋肉が発達することで、重心を身体の中心から左右に移せるようになります。

ただし、重心をうまく移せずにバランスを崩して横に転がることも多いものです。

座位(お座り)

生後4ヶ月の赤ちゃんは、まだ自力でお座りするのは困難で、お座り姿勢をとらせる場合は親が抱き起して身体を支える必要があります。

4ヶ月健診(地域によっては3ヶ月健診)では、医師が赤ちゃんにお座りの姿勢をとらせ、運動機能の発達を確認します。

身体が曲がらず、顔が前を向く

生後3ヶ月頃と比較すると、背筋を伸ばしていられる時間が長くなります。

首すわり完成後は、頭を持ち上げて顔を正面に向けていられるようになり、顔を上下左右に動かす動きも増えていきます。

仰向けの状態から引き起こすと、頭がついてくる

仰向けに寝た赤ちゃんの両腕を持って引き起こすと、頭が後ろに垂れず持ちあがるようになります。

短時間なら腕で身体を支えられる

数秒間ではありますが、手の平を床につけて腕の力で身体を支え、お座りの状態を維持できるようになります。

ただし、失敗して転ぶことも多いため、傍で見守る必要があります。

立位(立つ)

4ヶ月健診(地域によっては3ヶ月健診)では、医師が赤ちゃんの両脇を支えて立たせ、運動機能の発達を確認します。

原始反射に頼らず両足を伸ばす

生後1ヶ月頃には、陽性支持反射による反応で足を伸ばして身体を支える動きを見せますが、生後2ヶ月頃に反射が消失し、生後3ヶ月頃に立たせようとすると足が曲がる(足の筋肉が未熟で身体を支えていられない)ようになります。

生後4ヶ月頃になると、陽性支持反射に頼らず足を伸ばせるようになります。

ただし、自力で身体を支え続けるのは難しいものです。

MEMO
陽性支持反射:赤ちゃんの両脇を支えて立たせ、足の裏を床につけさせると、つま先を突っ張って身体を支える原始反射

まとめ

生後4ヶ月の赤ちゃんの姿勢

4ヶ月健診では、背臥位、腹臥位、座位、立位における動きなどを見て赤ちゃんの運動機能を確認

背臥位(仰向け)
  • 手で自分の身体を触る
  • ハンドリガード、手と口の協応
  • 左右非対称な動きとバランスを保とうとする動き
  • 身体を横に向ける
  • 寝返りが見られることもある
腹臥位(うつ伏せ)
  • 上半身を両腕と両肘で支える
  • 頭を持ち上げて辺りを見渡す
  • 重心の移動
座位(お座り)
  • 身体が曲がらず顔が正面を向く
  • 仰向けの状態で引き起こすと頭がついてくる
  • 短時間なら腕の力で身体を支える
立位(立つ)
  • 原始反射に頼らず両足を伸ばす