心理学用語や心理学を活かせる仕事を解説

赤ちゃんの運動発達(生後8ヶ月)

生後8ヶ月の赤ちゃんがとれる姿勢

赤ちゃんは、生後7ヶ月頃には背臥位(仰向け)、腹臥位(うつ伏せ)、四つん這い、座位(お座り)、立位(立つ)の姿勢をとることができました。

生後8ヶ月頃もこれら5つの姿勢が基本ですが、仰向けで過ごす時間がより短くなる一方で、赤ちゃんの興味が上方に向き始め、つかまり立ちやよじ登りを覚えたり、伝い歩きを始めたりするようになります。

生後8ヶ月の赤ちゃんの運動機能の発達を確認する時にとらせる姿勢は、以下のとおりです。

  • 背臥位(仰向け)
  • 腹臥位(うつ伏せ)
  • 四つん這い
  • 座位(お座り)
  • 立位(立つ)

また、赤ちゃんが自ら姿勢を変えることができるか否かも確認します。

  • 仰向け⇔うつ伏せ(寝返りと寝返り返り)
  • うつ伏せ⇔四つん這い
  • 四つん這い⇔お座り、立つ(つかまり立ち)

背臥位(仰向け)

仰向け姿勢は乳児期の赤ちゃんの基本姿勢であり、出生から数ヶ月間は1日の大半を仰向けに寝て過ごしますが、月齢を経て自分の意思で身体を動かせるようになるにつれて、仰向けで過ごす時間は短くなります。

生後8ヶ月頃になると、目が覚めるとすぐうつ伏せやお座りをして遊び始めるため、寝ているとき以外に仰向けで過ごす時間はほとんどありません。

病気や怪我の指標になる

健常な発達を遂げている生後8ヶ月の赤ちゃんは、仰向け以外の姿勢で動き回ります。

そのため、起きているのに仰向けのまま動かないでいる場合、病気や怪我を疑います。

この時期の怪我で多いのが、お座りやつかまり立ちで遊んでいて転倒し、頭を打つというものです。

赤ちゃんが頭を打った場合に確認するポイントは、以下のとおりです。

  • 赤ちゃんの意識があるか否か
  • 赤ちゃんが泣くか否か
  • 患部の皮下血種、腫れ、ヘコミ、出血の有無
  • 赤ちゃんが吐くか否か
  • 赤ちゃんの様子がいつもと同じか否か

異常がある場合は、すぐ小児科を受診させる必要があります。

腹臥位(うつ伏せ)

生後8ヶ月頃になると、うつ伏せ姿勢で過ごす時間も減ります。

仰向けからうつ伏せになる、うつ伏せから四つん這いになるなど、姿勢を変えるために一時的にうつ伏せ姿勢になりますが、移動するならズリバイよりも四つん這いでハイハイした方が早く、おもちゃで遊ぶならお座りの方が両手が使えて便利です。

そのため、何かと制限が多いうつ伏せ姿勢で過ごす時間が短くなるのです。

ただし、寝返り返りを覚えたばかりの頃は例外です。

寝返り返りを覚える

寝返り返りとは、うつ伏せの状態から仰向けの状態になる寝返りです。

つまり、仰向けからうつ伏せになる寝返りの逆の動きです。

健常な発達を遂げた赤ちゃんは、生後6ヶ月頃に自分の意思で寝返りを覚え、生後7ヶ月~8ヶ月頃に寝返り返りを覚えます。

寝返り返りを覚えることで初めて、布団や床の上を転がって移動できるようになります。

寝返り返りを覚えたての頃は、転がる感覚が楽しくて何度も繰り返し、より効率的な回転の方法を身につけます。

四つん這い

生後8ヶ月の赤ちゃんは、四つん這いの姿勢で物を掴んだり移動したりすることを覚えます。

四つん這いの姿勢で物を掴む

赤ちゃんは、生後7ヶ月頃に、うつ伏せ姿勢から自力で四つん這い姿勢になることを覚えますが、前後左右に揺れるのがやっとです。

生後8ヶ月頃になると、四つん這い姿勢を維持したまま、頭を上下左右に動かして周囲を確認したり、片方の腕を伸ばして近くにあるおもちゃを掴んだりできるようになります。

ハイハイを覚える

四つん這いの姿勢で移動すること、つまり「ハイハイ」を覚えます。

ハイハイは、両腕両足で身体を支えながら、体重移動も意識して両腕両足を交互に出すため、ズリバイよりも複雑な身体の操作が求められ、それを実現するための筋肉やバランス感覚も必要です。

ハイハイを覚えたての頃は、バランスを崩して転びやすく、受け身もとれないため、頭や顔を床にぶつけることも珍しくありません。

赤ちゃんがハイハイを始めたての頃は、常に見守りが必要です。

四つん這いからお座りに姿勢を変える

四つん這い姿勢から、身体の後ろに重心を移してお座り姿勢をとれるようになります。

生後7ヶ月頃には、何かの拍子にお座り姿勢をとることはできましたが、あくまで偶然でした。

生後8ヶ月頃になると、自分の意思で四つん這いからお座り姿勢をとれる赤ちゃんが増えていきます。

座位(お座り)

お座り姿勢でできることも増えていきます。

お座りから四つん這いへと姿勢を変える

お座り姿勢から、両手を前方の床につけて、足をお尻の方に下げて四つん這い姿勢になります。

生後7ヶ月頃と比較すると動きのぎこちなさがなくなり、バランスを崩して転ぶリスクも小さくなります。

お座りのバリエーションが増える

お座りの姿勢に慣れてくると、両足を外側に向けてみたり、胡坐(あぐら)をかいてみたり、片足だけ前に出してみたりするなど、お座りのバリエーションが増えていきます。

色々なお座り姿勢を試しながら、「お、ここまで足を伸ばしてもバランスを保っていられるぞ。」、「あ、これ以上はきついな。」などと、身体の動かし方やバランスのとり方を覚えているのです。

手先が器用になる

お座り姿勢は両手が自由になるため、両手でおもちゃを操作することができ、手先が器用になります。

例えば、小さい物をつまむ、両手で引っ張る、両手に持った物同士を打ち鳴らすなど、細かい手の動きや両手を連動させた動きを覚えていきます。

立位(立つ)

赤ちゃんは、生後8ヶ月頃になると、物につかまって自力で立ちあがるようになります。

両膝立ちから立ち上がる

赤ちゃんは、身近な大人や子どもが立って歩く様子を見たり、イスやテーブルの上など高い場所に興味を持ったりするうちに、「自分も立ってみたい。」、「上の方にある物を手に取りたい。」などと思い始めます。

そしてまずは、座卓の縁や赤ちゃん用の椅子などに手をかけて掴まり、両膝を床につけて膝立ちをします。

その後、両膝を浮かして、よじ登るようにして身体を起こします。

片膝立ちから立ち上がる

何かにしがみついた状態で片膝を立て、自力で立ち上がる赤ちゃんもいます。

両膝立ちで立ち上がるか、片膝立ちで立ち上がるかは赤ちゃんによって異なっており、どちらで立ち上がっても発達上の問題はありません。

つかまり立ちをする

自力で立ち上がることを覚えた赤ちゃんは、いきなり伝い歩きや一人歩きにはチャレンジするのではなく、立ったまま周囲を見渡したり、近くの物を掴んで遊んだりします。

いわゆる「つかまり立ち」の状態です。

そして、つかまり立ちに慣れてくると、少しずつ遠くの物に手を伸ばしたり、おそるおそる足を横に動かしたりするようになります。

立っていることに慣れないうちは、すぐバランスを崩して転びます。

立った状態は、寝た状態や四つん這いの状態よりも頭の位置が高く、転んで頭を打つと深刻な怪我をする危険が高くなるため、これまで以上に見守りの重要度が高くなります。

まとめ

生後8ヶ月の赤ちゃんがとれる姿勢

赤ちゃんの運動発達は、背臥位(仰向け)、腹臥位(うつ伏せ)、四つん這い、座位(お座り)、立位(立つ)をとらせたときの動きなどで確認

背臥位(仰向け)
  • 病気や怪我の指標になる
腹臥位(うつ伏せ)
  • 寝返り返り
四つん這い
  • 四つん這い姿勢で物を掴む
  • ハイハイ
  • 四つん這いからお座りに姿勢を変える
座位(お座り)
  • お座りから四つん這いへ姿勢を変える
  • お座りのバリエーションが増える
  • 手先が器用になる
立位(立つ)
  • 両膝立ちから立ち上がる
  • 片膝立ちから立ち上がる
  • つかまり立ち
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