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認定心理士とは?なるには資格が必要?臨床心理士とは何が違うの?

認定心理士

認定心理士とは

認定心理士とは、心理学を活かして仕事をするための基本的な知識や技能を身につけたことを、公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格です。

心理学の基礎資格とされています。

日本心理学会は認定心理士について、以下のとおり定義しています。

心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得している、と日本心理学会が認定した人のことです。

引用:日本心理学会

認定心理士になる方法(資格認定の手続き)

認定心理士資格の申請には、3つの種類があります。

申請の種類内容
認定申請

(大学卒業後の申請)

4年生大学を卒業した後、財前期間中に取得した単位を認定単位として申請
仮認定申請

(大学卒業前の申請)

申請書記載単位の卒業時における修得が確認された段階で認定心理資格を授与することを保証
日本心理学会会員の優遇措置申請時点までに日本心理学会に5年以上連続して正会員として在籍し、心理学関連科目を担当する大学などの教員に対する優遇措置
この記事では、原則である認定申請(大学卒業後の申請)について解説します。

認定心理士として認定されるための条件

以下の条件を満たす必要があります。

  • 4年制大学を卒業して学士(修士)の学位を取得
  • 大学または大学院で所定の36単位を修得

4年制大学は心理学部である必要はありません

所定の36科目については、日本心理学会ウェブサイトに掲載されています。

認定心理士 基礎科目

認定心理士 選択科目

出典:日本心理学会

高卒者や大卒者(36単位未取得)が認定心理士資格を得る方法

状態取得方法
高卒通信課程で36単位を取得して4年制大学を卒業
大卒(36単位未取得)通信課程または放送大学で未取得の単位を取得

大卒者が36単位を場合、放送大学で取得するのが安上がりです。

内訳費用
入学金36,000円
授業料2単位11,000円×18=198,000円

大学の通信課程で同じ単位を取得しようとすると、放送大学以上の費用がかかります。

高卒者の場合、一般大学でも放送大学でも卒業までに4年間はかかるので、履歴書の記載を考えると一般大学へ進学しておいた方が良いでしょう。

認定心理士資格の認定申請に必要なもの

認定心理士資格の申請には、以下の書類を提出する必要があります。

  • 認定心理士資格認定申請書
  • 履歴書
  • 心理学関係科目修得単位表
  • 基礎科目と領域実験実習リスト
  • 審査料払込控貼付用紙・IDカード用写真添付用紙
  • 官製はがき
  • 基礎科目a,b,cのシラバスのコピー
  • 成績証明書または単位取得証明書
  • 卒業証明書

申請書から審査料払込控貼付用紙・IDカード用写真添付用紙までの様式は、日本心理学会ウェブサイトからダウンロードできます。

認定心理士資格の認定申請の流れ

一般的な申請の流れは、以下のとおりです。

  1. 大学を卒業
  2. 申請に必要な書類を準備
  3. 申請書類を提出
  4. 審査料の振り込み
  5. 受付通知を受領
  6. 認定審査
  7. 合格
  8. 認定の通知
  9. 認定料の振り込み
  10. 認定証とIDカードを受領

「3.申請書類を提出」から「7.認定の通知」までにかかる期間は、2~3ヶ月です。

認定審査に合格できなかった場合は、再申請が認められており、再申請で合格すれば認定心理士として認定されます。

審査料と認定料

認定心理士になるには、審査料と認定料を支払う必要があります。

費用金額
審査料10,000円
認定料30,000円

認定心理士資格と仕事

認定心理士は、あくまで心理学の基礎的知識や技能を身につけたことを証明するものです。

したがって、認定心理士の資格を持っているだけでは、就職や転職において有利になることはありません。

心理系の資格で就職に有利になることがあるのは、公認心理士、臨床心理士、メンタルケア心理専門士など、知名度が高く、一定の難易度の試験に合格することが条件となっている資格です。

認定心理士と臨床心理士の違い

認定心理士と臨床心理士の違いは、なるための難易度、資格取得試験の有無、求人の多さと待遇です。

臨床心理士とは?なるには大学院進学が必要?試験内容と合格率は?

難易度

認定心理士は、4年制大学で36単位を取得して卒業すれば認定の条件を満たします。

一方の臨床心理士は、指定大学院を修了することが条件となっており、難易度は認定心理士よりもかなり高くなります。

資格取得試験の有無

認定心理士には試験がありません。

4年制大学の卒業と、規定の36単位を取得すれば、認定の条件を満たします。

一方で、臨床心理士になるには、心理系の資格で最難関の試験に合格する必要があります。

求人の多さと待遇

求人面では、臨床心理士資格を持っている方が圧倒的に有利です。

病院や診療所などの医療機関の心理職、学校のスクールカウンセラー、企業の産業カウンセラーなど様々な分野で臨床心理士資格を条件とした求人があります。

一方で、認定心理士資格を採用条件に挙げている求人はほとんどありません。

また、待遇面でも臨床心理資格を持っている方が有利です。

ただし、心理職の待遇の低さは大きな問題となっており、臨床心理士資格取得者の半数以上が年収300~500万台という厳しい現実があります。

臨床心理士(心理職)の年収・収入は?公務員と民間勤務では生涯年収が9000万円違う?

まとめ

認定心理士とは

心理学を活かして仕事をするための基礎知識と技術を持っていることを、日本心理学会が認定する資格

認定心理士になる方法
  • 4年制大学を卒業
  • 規定の36単位を取得
認定心理士資格と仕事

認定心理士資格だけでは就職や転職に影響はない

認定心理士と臨床心理士の違い
  • 難易度
  • 試験の有無
  • 求人の多さと待遇