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公認心理師試験の出題基準とは?3つの項目と第2回の出題基準の特徴を解説

公認心理師試験 出題基準

第2回公認心理師試験の出題基準とは

公認心理師試験の出題基準とは、「公認心理師試験の範囲とレベルを項目によって整理したものであり、試験委員が出題に際して準拠する基準(日本心理研修センターの説明を引用)」です。

簡単に言えば、公認心理師試験の出題者が「出題範囲と難易度」を決めるための指標となるものです。

基本的考え方については、「全体を通じて、公認心理師としての業務を行うために必要な知識及び技能の到達度を確認することに主眼を置いています。(日本心理犬種センターの説明を引用)」とされています。

そのため、大学や大学院における教育内容全てが出題範囲となるわけではないのです。

出題基準の3つの項目

公認心理師試験の出題基準には、大項目、中項目、小項目という3つの項目が設定されています。

大項目

大項目とは、平成29年5月31日付け「公認心理師カリキュラム等検討会の報告書」に記載された到達目標に関する項目(一部改変あり)です。

簡単に言えば、公認心理師のカリキュラムの到達目標を定めた項目です。

第2回公認心理師試験では、以下の24項目が大項目として挙げられています。

  1. 公認心理師としての職責の自覚
  2. 問題解決能力と生涯学習
  3. 多職種連携・地域連携
  4. 心理学・臨床心理学の全体像
  5. 心理学における研究
  6. 心理学に関する実験
  7. 知覚及び認知
  8. 学習及び言語
  9. 感情及び人格
  10. 脳・神経の働き
  11. 社会及び集団に関する心理学
  12. 発達
  13. 障害者(児)の心理学
  14. 心理状態の観察及び結果の分析
  15. 心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助)
  16. 健康・医療に関する心理学
  17. 福祉に関する心理学
  18. 教育に関する心理学
  19. 司法・犯罪に関する心理学
  20. 産業・組織に関する心理学
  21. 人体の構造と機能及び疾病
  22. 精神疾患とその治療
  23. 公認心理師に関係する制度
  24. その他(心の健康教育に関する事項等)

中項目

中項目とは、大項目を細分化して作成される下位項目です。

例えば、大項目「公認心理師としての職責の自覚」に含まれる中項目は、以下のとおりです。

大項目中項目
公認心理師としての職責の自覚公認心理師の役割
公認心理師の法的義務及び倫理
心理に関する支援を要する者(以下「要支援者」という。)等の安全の確保と要支援者の視点
情報の適切な取扱い
保健医療、福祉、教育その他の分野における公認心理師の具体的な業務

小項目

小項目とは、中項目の概念や用語の例を具体的にしたものです。

中項目よりも出題テーマが明確化されており、分かりやすくなっています。

例えば、中項目「保健医療、福祉、教育その他の分野における公認心理師の具体的な業務」に含まれる小項目は、以下のとおりです。

中項目小項目
保健医療、福祉、教育その他の分野における公認心理師の具体的な業務心理検査
心理療法
チーム医療
虐待への対応
カウンセリング

出題基準とブループリント

ブループリントとは、「公認心理師試験出題基準の各大項目の出題割合を示したもの(日本心理研修センターの説明を引用)」です。

日本心理研修センターによると、公認心理師試験の問題は、「これ(ブループリント)に基づき、心理職に対するニーズが高まっている近年の状況を踏まえ、社会変化に伴う国民の心の健康の保持増進に必要な分野を含めた幅広い分野から出題するほか、頻度や緊急性の高い分野についても優先的に出題することになる。」ということです。

出題基準試験の範囲とレベルを項目ごとに整理したもの
ブループリント出題基準の各大項目の出題割合を示したもの

公認心理師試験の「範囲とレベル」の指標が出題基準、「出題割合」の基準となるのがブループリントと考えておくと分かりやすいでしょう。

毎年、日本心理研修センターが公開する「公認心理師試験出題基準平成〇〇年版(令和〇〇年版)」というタイトルの文書の中に出題基準もブループリントも含まれています。

そのため、出題基準とブループリントが同じものだと思っている人が多いですが、厳密には違うものです。

「ブループリントが出題基準の大項目の出題割合を示したものなら、出題割合の記載がない中項目と小項目についてはどう考えればいいの。」と思う人もいるでしょう。

出題基準の中項目と小項目については、試験委員会の判断で出題されています。

公認心理師試験のブループリントについては、「公認心理師試験のブループリントとは?出題基準との関係は?」で詳しく解説しています。

第2回公認心理師試験の出題基準

2019年3月20日、日本心理研修センターが第2回公認心理師試験の出題基準(ブループリントを含む)を公表しました。

以下のリンクから出題基準(ブループリントを含む)を確認することができます。

第2回公認心理師試験の出題基準について

第1回公認心理師試験の出題基準から大きな変化は認められません。

第1回と同じく、大学や大学院における教育内容が広く浅く出題範囲に含まれていますが、公認心理師の職責と自覚、制度、心の健康に関する教育など独自の内容も含まれています。

原則として、出題基準の小項目に沿って一通り学習し、不得手または未学習の分野を重点的に勉強していくのが一般的な受験勉強の方法でしょう。

少なくとも一度は出題基準(ブループリント)に目を通してみてください。

まとめ

公認心理師試験の出題基準とは
  • 公認心理師試験の範囲とレベルを項目によって整理したもの
  • 試験委員が出題に際して準拠する基準
  • 大・中・小の3項目に分類される
  • ブループリントとは異なる
第2回公認心理師試験の出題基準について

一度は出題基準とブループリントに目を通し、合格しようとする試験の範囲・難易度・出題割合を知った上で勉強する